「冬の濤(なみ)荒ぶる心鎮めけり」
井上靖さんの自伝的小説には『しろばんば』『夏草冬濤』『北の海』があります。小説の舞台となる伊豆、沼津は近いので、当時の雰囲気を味わうことができるのも不思議なご縁です。
『北の海』は金沢での話です。富山に近い日本海。『田園発 港行き自転車』のおかげで富山に実際に行くことができたので、日本海も以前よりもぐんと身近に感じます。
同じ冬の海でも日本海と太平洋ではずいぶん違うんでしょうね。
いずれにしろ、すべてのことはいつもつながっている。
そんなことを冬の濤(なみ)が教えてくれてるような気がしました。
Photo by Sakuo
